プロフィール政策政治への思いブログ(活動日記)

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●まずは現状把握から

私も穴川に住む市民ですので、会社を退職するまでは天台駅を良く利用していました。また、今の事務所が穴川駅のすぐそばにあるため今でも何かと利用することが多いです。
ひょっとしたら今回の候補者の中でもっとも日常的にモノレールを使っている人間かもしれません。

昨年議会で県庁線(1号線)の市立青葉病院までの延伸(総工費:176億円)が決まったわけですが、これについて批判する前にまず現状把握をしたいと思います。



●モノレール建設には約2560億円かかっています

千葉都市モノレールは昭和50年代から建設が始まり、インフラ部分(支柱や駅施設)に約2080億、車両・電力線などのインフラ以外に480億円の税金が投入されました。


●累積損失は約199億円、毎年億単位の赤字

当初は十数年後に累積赤字が解消される計画だったのですが、よくありがちな「甘い予測」のため、利用者数は需要予測のたった27%です。そのため単年度黒字の見込みは無く、借金がどんどん増えている状況です。


●借金棒引きのため税金が200億以上もムダに

民間企業であればとっくに倒産しているこの状況を打開するため、資本の減資や貸付債務の放棄によってモノレールの累積赤字を解消することになりましたが、これによって県と市の税金が200億以上も返ってこないことになります。

【ステップ1】 減資による累積債務の縮小
・県&市の資本 : 52億 ⇒ 0.52億に
・民間株主の資本:48億 ⇒ 0.48億に
※簡単に言うと県と市が持っていたモノレール株の価値を1/100にすることで、事実上の借金棒引きをするということです。

【ステップ2】 貸付金債権を事実上放棄
・県&市のモノレールへの貸付債権:約204億を全額資本に転換
・転換した資本を0.9億まで減資
※簡単に言うと県と市がモノレールに貸し付けていた借金204億を0.9億まで棒引きするということです。

【ステップ3】 資産の一部を市に移管して見かけ上黒字化
減価償却を軽くするため資産:90億円分を市に移管し、単年度黒字を実現
※簡単に言うと減価償却のおかげで毎年赤字になるなら、その資産を市に渡してしまえばOK、ということです。



●赤字はいい、ステップ3のごまかしだけは許せない

楽しくないデータをお見せしてきましたが、私は過ぎてしまったことをグチグチ言う気はありません。過去の失敗をもって今の市長や市役所を糾弾する気もありません。
問題はこれからどうしていくのか、という点です。

正直、私はモノレールが赤字でも最悪構わないと思っています。
もちろん必死になって経営改善努力をしてもらうことが前提ですが、やれることを全てやり尽くした上でそれでも赤字になるのであれば、

「すみません、今年は○億赤字になりました。しかし、市民の足としての利便性を考えると○億の赤字であれば十分市民サービスとして許される範囲だと思います」

と、正々堂々市民に主張すれば良いと思うわけです。
その上で市民が「んじゃしょうがない」と思えば存続、「いや、いらない」と思えば廃止に向けた議論をするべきで、そういうオープンな場で市民がモノレールの価値について考えることが大事だと考えます。

しかし、市が進めているステップ3というのは全くのごまかしで、毎年5億円以上発生する減価償却費を市に押し付けることで見かけ上黒字に見せるやり方です。
本質は何も改善されていないにも関わらず「ほら、黒字になったでしょ」と市民をごまかすやり方というのは到底許されるものではありません。



●この上、延伸までするのは考えられない

そういう状況下で、「市立青葉病院まで延伸すれば利用者も増えるし借金が返済できるんです!」なんて言われて信用できるわけがないのです。

しかも、第三者機関「千葉都市モノレール評価・助言委員会」が平成16年3月に提出した報告書ではっきりと

・延伸しても累積損失は30年間で約60億しか削減できない
・建設費は176億、県・市負担分だけでも84.5億
・よって延伸はすべきでない
・バスで代替できるでしょ


と書かれているわけです。
どう考えても回収するあてのない事業に巨額の税金を投入することは絶対に許されることではありません。



●なのになんで延長するの?

ちょっと考えれば「延伸するのは厳しい」という結論になりがちなのに、何故市長、及び議会は延伸を決定したのでしょうか。
100億を超える工事ということはそこに利権と票が絡みます。そして、何より今の千葉市長は選挙の公約として「モノレール延伸」を主張され当選された方です。

活動をしていて実感するのですが、「利便性が向上するものを作る」と訴えれば票になりますが、「ムダだから止める」と言うとあまり票にならないのです。
政治家は当選することをどうしても考えてしまいます。これをご覧の皆さんが「ムダなものは止める!」と勇気をもって主張する候補者を応援することで少しずつそうした政治の流れを変えていけると信じます。

【関連リンク】
千葉都市モノレール株式会社
千葉市都市局都市交通課「都市モノレールのページ」
千葉都市モノレールに関する検討調査のホームページ



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