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市議会の役割 〜 市議会とはそもそも何のために存在するのか 〜 |
■ 地方議会は二元代表制
地方議会と国会はシステムが違うことをご存知でしょうか。
国会は国民によって選ばれた国会議員が行政のトップである総理大臣を選びます。
これに対し地方は、立法を司る議会を市民が選ぶとともに、行政のトップである首長(知事・市長)も市民によって選ばれる、という市民から選ばれた2つの代表が存在する制度となっています。
これを二元代表制と呼びます。
行政と立法を明確に区分しているという点では、むしろアメリカなどの大統領制を想像されると少し近いかもしれません。
行政の腐敗を防ぐため、行政執行官である首長と団体意志決定機関である議会がお互いチェックアンドバランスを機能させることを期待した制度です。
■ 市議会の役割
具体的な市議会の役割は以下のとおりです。
< 議決権 >
- 条例の制定
- 予算、決算の審査
- 重要な契約や財産の取得、処分の決定
< 市政の監視役 >
- 市の事務に関する書類や計算書の検閲
- 金銭出納の執行状況の検査
- 市の監査委員への監査請求
< その他 >
- 国会または関係行政庁に対する意見書の提出
- 市の事務を独自に調査し、必要に応じて関係者の出頭や証言などを求める
- 市民から提出された請願・陳情の受理権
■ 現在の仕組みの問題点と今後の展望
本来は首長と対等の意思決定機関である議会ですが、現実はそうではありません。
今の議会は首長から提案された議案を審議するだけの存在であり、対等というよりは、執行機関を監督し、その活動を監視する存在として、執行の一翼を担う一機関に過ぎないと言えます。
これは
- 議員にも議案の提出権はあるが、議案の提出や修正動議の発議には議員定数の1/12以上の賛成が必要なため、提出が困難
- 議会が予算に対して大幅に修正を加えることは認められていない
など、議会の権限に対して様々な制約が設けられていることが大きな要因です。
■ 地方分権の時代に相応しい議会の必要性
上記のような結果、地方議会は形骸化し、地方議員はある種名誉職的な存在でした。
しかし、地方分権が進んでいく中で、地方の権限がどんどん大きくなっていき、首長の権限は絶大になっています。
市民から選ばれた複数の代表者によって市政に対する合意を形成する議会と違い、首長は1名であり、幅広い市民の合意とはかけ離れた行政を行う可能性があります。
そうした首長の暴走をしっかりチェックするとともに、幅広い市民の合意形成に基づいた市政に携わるためにも、議会の権限の見直しや議会自身の変革が今強く求められています。
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